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教育経済学の最前線
最近では、何十万人という単位の子どもたちの成績、行動、進路などが含まれるビッグデータがある。
それだけでなく、1人の人間が生まれた時から長期にわたって調査の対象にし続けたデータの蓄積も進んできた。
これによって
子どものある時点で受けた教育が、大人になってからの就職、収入、昇進、結婚、健康、そして幸福感などに与える影響を明らかにすることができるようになった。
「学校を卒業した後に役に立つ」教育こそ重要
本書が考えている教育の「成果」
本書では、すべてビッグデータや多くの研究論文(メタアナリシス)で証明された事実のみ述べている。
【企業が新卒採用に重視することの上位3位】
1位 コミュニケーション能力
2位 主体性
3位 チャレンジ精神
【結婚相手に求めることの上位3位】
1位 人柄
2位 家事・育児に対する能力や姿勢
3位 仕事への理解と協力
「学力」や「学歴」が上位に入ってくることはなかった。
子どもが小さい頃には、口うるさく勉強勉強と言っておきながら
大人になったら、急に
「勉強だけできても役に立たない」
「必要なのは、コミュ力と家事力だ」
などと言い出すのは、あまりにも矛盾していないだろうか。
将来の収入を上げるためには、子どもの頃に何をすべきなのか
やっておくべきことベスト3
⑴ スポーツをする
⑵ リーダーになる
⑶ 非認知能力を高める
これらに関連した研究結果として
スポーツをしても勉強はおろそかにならない
スポーツの良い効果は女子の方が特に大きい
スポーツをすると、欠席が減り、自尊心が高まる
他にも多数掲載されている。

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非認知能力とは
「社会情緒的スキル」とも呼ばれる。
学力テストの点数は、将来の収入のほんの少ししか説明できない。
学力テストやIQテストは「認知能力」という。
忍耐力・リーダーシップ・責任感・社会性などが「非認知能力」という。
「非認知能力」と「将来の収入」の方が関係性が高いことが分かっている。
学力テストやIQテストの個人差は、将来の収入の個人差の17%〜7%程度しか説明することができない。
非認知能力は、学力(認知能力)を伸ばすが、その逆は起こらない。
学校教育や親による教育は、幼少期の方がより効果的
これは、「技能が技能を生む」からである。
幼少期に身につけた非認知能力は、その後の認知能力を伸ばすのに役立つが、その逆は観察されなかった。
非認知能力は、どうしたら伸ばせるのか
音楽や美術は、非認知能力を伸ばす。
高校卒業まで継続的に音楽活動をしていた生徒は、学校の成績が良いだけでなく、勤勉性が高く、外向的で、意欲的であることが分かっている。
美術館に行って、絵画を鑑賞する経験をした生徒は、他者への寛容性が高く、批判的思考力に優れている。
「1人1台端末」政策は、子どもの学力を低下させた
PCやタブレットは、コロナ禍もあり、急速に進んだが
使用方法や頻度、管理によって
子どもの学力が低下していることが分かっている。
ただし、デジタル教材には子どもの学力を高める効果はあることも事実である。
結論として、タブレットなどを用いて
「習熟度に合った指導」が学力向上の鍵であった。
PCに先生の代わりはできない。
PCを使えば使うほど、良いというわけではない。
結局、教員こそが教育の核である。
読書は人生を変える
読書は一度も訪れたことのない世界を間接的に経験させてくれる。
または、実際に出会えない人、自分の周辺には存在しない人が
どんな考えを持っていて、どんな人生を送っているのか
どうやって成功させたのかを見せてくれる。
それを通して、自分が辿ってきた道を振り返り
感謝したり、反省したりできることに気づく。
読書によって、知らぬ間に成長した自分に気がつけば
大いに達成感が得られる。
読書には、その本の内容を理解するだけでなく、読書そのものがリラックス効果・ストレス軽減の効果があります。
要約を通じて、「読んでみたいな」と思った方は、書店またはネット等で探してみてください。
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