「頭のいい子」の正体
単に
勉強ができる
偏差値の高い大学に行ける
ではなくて
- 情報を素早く理解して、自分の考えにすることができる能力
脳科学の専門家である著者は
- 脳の中に高速ネットワークを持っている状態
と定義している。
親御さんの願い
どんなに世の中が変化しても、置いていかれることなく、常に自分自身をアップデートさせながら能力を発揮し、自分らしく生きてほしい。
科学的に正しい「脳育」とは
幼少・学童期に
「読み書き計算」を中心とした学習習慣を身につけることを推奨している。
「転移の効果(トランスファーエフェクト)」
例えば、一桁の数字を用いた計算を全力で早く解いたり、音読をしたり、単純な記号を暗記するといったことを続けると、計算力や暗記力が向上するだけでなく、創造力や理論的思考力、注意力や感情抑制能力までも高まる、という現象
音読や読書は、脳の構造さえ変える
著者の研究の中でも、最も脳を活性化させたのが「音読」であった。
音読を行うと、脳の神経細胞が一斉に活性化して、脳の血流がどんどん高まって、大脳全体の70%以上が活動を始めるということがわかっている。
研究によると、同じ勉強時間でも、読書を1日10分〜30分するだけで偏差値が「3」上がるといわれている。
成績上位グループの85%は、夜10時前に寝ている。
- 早起きの子ども
思考力、空間的な情報処理、図形処理の能力が高い
- 早寝の子ども
言語、空間的情報能力が高い
- 睡眠時間が長い子ども
記憶力、作業力、図形処理能力、空間的情報処理能力が高い
スマホと成績の因果関係
スマホの使用は、1日1時間以内にする。
「スマホを長時間使うと、学校で勉強したことが頭の中から消えてしまう」
という事実もある。
また、親の過度なスマホ使用は、子どもの情動にも悪影響がある。
研究によると、「朝食を食べる」子の3割は、偏差値65以上の大学へ合格する。
そして、朝ごはんはパン派よりも、米が脳にはいい。
おかずが多いほど、脳活動は活発化する。
成長期には、鉄分不足に注意する。
一緒にホットケーキを作ると頭が良くなる。
子どもが生活の中で、一番楽しみにしているものといえば、おやつ
子どもが大好きなおやつを親と一緒に作ることで、子どもの前頭前野が強く活性化される。
ある研究では、ホットケーキを作る過程において
泡立て器を使ったり、生地をこねたり
卵を割ったり、材料を測るとい作業がで
慎重さを求められたり、作業の難しさに脳が強く反応するという結果がある。
東北大学と森永製菓の共同研究では
幼少期に食を通じた親とのコミュニケーションは、脳発達だけでなく、大人になってからの幸福度にも影響しているという。
学習中は、無音が大前提
音楽やテレビ、スマホはシャットアウト
脳はマルチタスクが大の苦手。シンプルタスクではじめて最大限のパフォーマンスを発揮する。
勉強中に音楽などをかけていたりすると、意識していなくとも
脳の聴覚野や歌詞を理解するためにウェルニッケ野が働く。
本来はこれらの脳の部位も学習に使うのに、学習と関係ないことに働かせてしまっているので、当然勉強の効率はガクンと下がる。
「テレビをつけたときの方が早かった!」という場合は
反対に、テレビに注意が向かないように脳が働いた結果であるので、その分学習への脳の働きは減っている。
学習前の2分間の音読&計算で集中力が30%アップする。
学習を始めたとしても、脳がだらけきっている状態では、時間もかかり、記憶の定着も良い状態ではない。
スポーツ選手が試合前にストレッチをして筋肉や関節の状態を整えるのと同じく、脳をしっかり活性化させてから勉強すれば、学習効率を高めることができる。
学習にとって、それが学習前の2分間の音読&計算である。
超まとめ要約の最後
目標までのステップを細かく刻む「やり抜く脳」を育てる
大きな目標に向かって進むことも大事であるが、子どもの脳には
小さなステップをクリアした、つまり、やり抜いたという達成感を一つでも多く与えることで「やり抜く脳」になる。
読書には、その本の内容を理解するだけでなく、読書そのものがリラックス効果・ストレス軽減の効果があります。
要約を通じて、「読んでみたいな」と思った方は、書店またはネット等で探してみてください。
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